両親の決めた許嫁ビクトリアと結婚を間近に控えたビクター。だが結婚式の時の誓いの言葉を練習していたら、誤って死んだ花嫁と結婚の誓いをたててしまい、ビクターは死者の世界へ連れていかれてしまう。なんとかビクターは生者の世界へと戻ろうとするが…。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『ジャイアント・ピーチ』では製作や原案などで関わってきたティム・バートン。そんな彼がついに監督を手がけた人形アニメ。現実世界はモノトーンの世界なのに、死者の世界はやけに華々しかったり、ピクトリアよりウジ虫がわいている死体の花嫁のほうが魅惑的だったり、バートンらしい趣味が炸裂。ブラック・ユーモアもたっぷりだし、キャラクターも面白いし、実に楽しい映画だ。加えてケナ気な死体の花嫁の姿が胸に染みて泣けること確実!(横森文)
結婚式の練習に、木の枝を彼女に見立てて指輪をはめたところ、
実はコープスブライド(死体の花嫁)で、結婚することになってしまった・・・
成金の魚屋の息子ビクターと、由緒ある貴族だがお金のない一家の娘ビクトリアの
いわば政略結婚。しかし運良く二人は気が合い、結婚に乗り気だったのにこの不幸。
二人が可哀そう!!と思うのですが、コープスブライドがケナゲでかわいくて、
これがすごくいい娘なんです。ビクターもなんだかんだで優しいし、ビクトリアも
見かけによらずビクター救出に頑張ってます。そして、コープスブライドが
ビクターにプレゼントする、お約束?の骸骨のワンコの可愛いことと言ったら。
言うなれば三角関係なのですが、三人ともすごくいい人で、みんなが幸せになって欲しい
と思わずにいられません。死後の世界のパブの風景とかの、細部までも楽しめます。
ナイトメアほどキャラクターに特化してませんが、ストーリーは勝ってます。オススメ。